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日本テレビ ドラマ「明日、ママがいない」放送に当たりまして
はじめに
日本テレビによる「明日、ママがいない」放送に当たりまして当院のお願いが一種の論争を引き起こす形となったにも関わらず、皆様に十分な情報が伝わりにくくなっていることに対し、深くお詫び申し上げます。
記者会見では、今回のお願いを申し上げる背景についてもご説明させていただきました。
しかし、限られた紙面や放送時間では私たちの考えが十分に伝わらず、励ましのお言葉、お叱りのお言葉を頂く中で、誤解を招く状況が生じていることを心配しております。
そこで、少しでもご理解いただければと、私たちの考えをホームページ上に掲載させて頂くことに致しました。
今、私たちが問題にしているのは一般家庭のお子さんだけではなく、児童養護施設へ入所する前に家庭で虐待を受けたお子さんの、傷ついた心のケアの問題です。虐待を受けた中には、トラウマ(心的外傷)の影響から脱却できないケースがあります。友達が冗談で投げかけた「ポスト」「ロッカー」「ドンキ」などの言葉も、虐待を受けた子どもの心には刃物のように突き刺さり、フラッシュバックの引き金になりかねません。
全国児童養護施設協議会は放送以前から内容を問題視し、12月に内容変更の申し入れをしていました。それにも関わらず第1回が放送され、実際に影響を受けたお子さんがいらっしゃいます。第2回の放送内容では過激な印象が薄れて少し安心しましたが、差別的なあだ名で呼び合い、施設のお子さんがペットショップの犬扱いされる部分につきましては変化がなく、残念な思いです。
ホームページでは当院の考え方のご説明、テレビ局とのやり取り、病院に頂きましたご質問へのご説明を掲載させていただきました。
どうぞご理解を賜りますようお願い申し上げます。

 

 

聖粒会 慈恵病院
文責:産婦人科部長 蓮田健

 

第1回放送分の問題点について
「フィクションだから、いいのでは?」
取材して頂きたかった
「児童養護施設内での虐待など、施設のマイナス部分を出してはいけないのか」
「児童養護施設出身者は問題ないと言っている」
「テレビ局や俳優を傷つけている」「放送中止は、やり過ぎでは?」
「名誉毀損で訴えるべきでは?」
「売名行為では?」
今後のお願い
【追記1】 フラッシュバック回避のためのお願い
【追記2】 被虐待児への理解と応援を