「赤ちゃんポスト」を語って特別養子縁組を募るサイトがあります。
慈恵病院や「こうのとりのゆりかご」とは無関係です。
慈恵病院や「こうのとりのゆりかご」とは無関係です。
「こうのとりのゆりかご」は日本で唯一の赤ちゃん保護システムですが、多くの人に、「赤ちゃんポスト」と呼ばれています。
インターネット上で「赤ちゃんポスト」を名乗り、特別養子縁組を募集するサイトがありますが、私たち「慈恵病院/こうのとりのゆりかご/SOS赤ちゃんとお母さんの妊娠相談」と関連していると誤解される可能性があります。
しかし、全く関係がなく、運営方針にも隔たりがあるサイトです。
ご理解いただきますよう、お願い申し上げます。
このサイトの実態は明らかではありませんが
これまでの調査で以下の点がわかりました。
(1)サイト上で、このような呼びかけが行われている。
「中絶を考えられている方へ『産んでくれたら最大200万円相当の援助』」があります」
赤ちゃんの命は大切ですが、当院の電話相談の際にお金を交換条件として提示する事はありません。
赤ちゃんの命は大切ですが、当院の電話相談の際にお金を交換条件として提示する事はありません。
(2)特別養子縁組マッチングアプリを開発中である。
・実親さんは無料で登録されるが、養親候補さんには毎月課金される。
・マッチングが成立すると50万円の負担金が養親候補さんにかかる。
・広告を購入すれば養親候補の検索順位が上がるオプションも検討中。
・このシステムにより年間に億単位の収益が見込まれる。
特別養子縁組のあっせんは、とてもデリケートな作業です。
「お腹の中の赤ちゃんとお別れしなければならない実親さん」
「不妊症治療がうまくいかなかった過去をお持ちの方がほとんどの養親候補さん」
この両者のお引き合わせには時間とマンパワーを要します。
アプリでは「手軽さ」がアピールされていますが、実親さんにも養親候補さんにも覚悟がなければ赤ちゃんを幸せにできないと私たちは考えています。
特別養子縁組の制度は、赤ちゃん、実親さん、養親さんの幸せを願ってできた制度ですが、現実には、このようなトラブルもあります。
養親候補さん 「こんなはずではなかった。この赤ちゃんを育てることができないから返したい」
実親さん 「やっぱり自分で育てたいので赤ちゃんを返して欲しい」
このような事になれば傷つく人が出てしまいます。
それを避けるために、時間と労力をかけて赤ちゃんにベストな選択を試みるのです。
赤ちゃんのためにどれだけ手間をかけてくれるかは大事な要素です。
ですから、養親候補さんには①講座に出席していただき、②手紙を書いていただき、③面接を受けていただく、という「手間のかかる」手続きを取っていただいています。
なお、厚生労働省は営利目的のあっせんを禁止していますが、億単位の収益事業計画がそれに反していないか、議論されるべきだと思います。
・マッチングが成立すると50万円の負担金が養親候補さんにかかる。
・広告を購入すれば養親候補の検索順位が上がるオプションも検討中。
・このシステムにより年間に億単位の収益が見込まれる。
特別養子縁組のあっせんは、とてもデリケートな作業です。
「お腹の中の赤ちゃんとお別れしなければならない実親さん」
「不妊症治療がうまくいかなかった過去をお持ちの方がほとんどの養親候補さん」
この両者のお引き合わせには時間とマンパワーを要します。
アプリでは「手軽さ」がアピールされていますが、実親さんにも養親候補さんにも覚悟がなければ赤ちゃんを幸せにできないと私たちは考えています。
特別養子縁組の制度は、赤ちゃん、実親さん、養親さんの幸せを願ってできた制度ですが、現実には、このようなトラブルもあります。
養親候補さん 「こんなはずではなかった。この赤ちゃんを育てることができないから返したい」
実親さん 「やっぱり自分で育てたいので赤ちゃんを返して欲しい」
このような事になれば傷つく人が出てしまいます。
それを避けるために、時間と労力をかけて赤ちゃんにベストな選択を試みるのです。
赤ちゃんのためにどれだけ手間をかけてくれるかは大事な要素です。
ですから、養親候補さんには①講座に出席していただき、②手紙を書いていただき、③面接を受けていただく、という「手間のかかる」手続きを取っていただいています。
なお、厚生労働省は営利目的のあっせんを禁止していますが、億単位の収益事業計画がそれに反していないか、議論されるべきだと思います。
(3)代表者は3年程度で事業を売却する予定である。
特別養子縁組には成立後もケアが必要です。
特に問題となるのは、「真実告知」です。
つまり、養親さんが養子さんに「自分たちは産みの親ではなく、育ての親」であることを伝えることです。そのタイミングや方法について多くの養親さんは悩まれます。あっせん団体の中にはその時にお手伝いする準備をしているところも少なくありません。
あっせん団体の代表者には養親さんと長くお付き合いする覚悟が求められると思います。
また、事業自体を売却できるのか疑問ですが、多くの人が閲覧できるサイトでそのような表明をすべきではないと考えます。
特に問題となるのは、「真実告知」です。
つまり、養親さんが養子さんに「自分たちは産みの親ではなく、育ての親」であることを伝えることです。そのタイミングや方法について多くの養親さんは悩まれます。あっせん団体の中にはその時にお手伝いする準備をしているところも少なくありません。
あっせん団体の代表者には養親さんと長くお付き合いする覚悟が求められると思います。
また、事業自体を売却できるのか疑問ですが、多くの人が閲覧できるサイトでそのような表明をすべきではないと考えます。
⇒どうして慈恵病院は「一般社団法人命をつなぐゆりかご」と連携するのか?
なお、今後不審なサイトを発見なさったときには情報をいただければ幸いです。
連絡先:096-355-6131