慈恵病院 特別養子縁組

特別養子縁組はこう変わる!

2020-04-20

特別養子縁組はここが変わりました!
2020年4月から「特別養子縁組」の制度が変わりました。

詳細は厚生労働省のホームページにありますので、今回は大きく変わるポイントを2つお知らせしたいと思います。

特別養子制度

特別養子制度とは、さまざまな理由で実親と暮らすことができない子どもに新たな養親子関係を築き

温かい家庭の中でその健全な養育を図ることを目的とする養子制度です。

 特別養子縁組は、家庭裁判所の審判によって成立します。縁組が成立するとそれまでの親子関係はなくなり

養親子は原則として離縁をすることはできなくなります。このように唯一で強固な親子関係を築くのが特別養子縁組の特徴です

 特別養子縁組は昭和62年に創設されたものですが、児童福祉の現場からは制度上の改正を求める声は常にあがっていました。

今回の見直しはこのような声が反映された結果であるともいえます。利用点をし難かった解消して特別養子縁組を促進しようとうものです。

☆改正のポイント①☆  養子となる子どもの年齢の上限の引き上げ

原則6歳未満         ➡ ➡ ➡      原則15歳未満

☆改正のポイント②☆ 特別養子縁組の裁判手続きの合理化

(改正前)
〇必ず養親候補者が審判の申し立てを行わなければならない
〇養親候補者は、裁判所から実親による子育てが著しく困難又は不適当であることを明らかにする資料の
提出を求められることがある
〇実親は、いったん特別養子縁組に同意をしても、いつでも撤回することができる
(改正後)

〇手続きの一部については、児童相談所所長が申し立てをすることができる。
〇実親による子育てが著しく困難又は不適当であることを明らかにする資料は、児童相談所長も
提出することができる
〇一定の期間を過ぎると実親がした特別養子縁組についての同意は撤回することができない。

追伸
現在、コロナウィルスの感染拡大、緊急事態宣言、外出自粛など毎日まいにち不安や心配の中でお過ごしのことと思います。
この先の見通しもつかない、収束の気配すら感じられない中、養親さんや養親候補の方々にられ来ていただくことも難しくなっておりますが
そんな状況にあっても赤ちゃんは待ったなしに生まれてきてくれます。
「今世の中はとっても大変だけどみんなあなたに会いたくて、ずっと待っていたよ」と守っています。
困難な状況である中でも生まれてきてくれる赤ちゃんに力強さを感じます。
一日も早く平穏な毎日が戻りますように。