本館4階にあります「小聖堂」のステンドグラスです。
イタリアの雰囲気が漂いますが　輸入物ではなく 　完全オリジナルのステンドグラスなんですよ
デザイン制作は　理事長先生の奥様です。
 
　
ステンドグラスのサイドには　マザーテレサ様　と　マリア様　が微笑んでおられます
 
　　
せっかくですので　デザインされた　理事長先生の奥様にインタビューさせてもらいました。
Ｑ．どのような想いを込めて　ステンドグラスの制作をされたのですか？
 
Ａ．奥様：ステンドグラスの中のお姿は　アシジの聖フランシスコ様です。　“わたしをあなたの平和の道具としてお使いください”
という「アシジの聖フランシスコの祈り」は「平和を求める祈り」として　ご存じの方も多いと思います。
アシジの聖フランシスコ様は　１２世紀末、イタリアのアシジで「最もキリスト様に近い方」と敬慕され　大いなる愛の方
でした。ご自身は「清貧」と「謙遜」に徹して生きられ、その生涯を「一修道士」として神に捧げられました。
聖フランシスコ様の有名なエピソードに　当時あまりに凶暴な故に　殺されることが決まっていた「人喰い狼」にさえも
愛情をかけて説得し　小動物とも仲良く　神様の話も聞き入る柔和な狼になったという話があります。
これには仏教と重なる部分があります。私の中学時代の美術の教科書に仏教の「まんだら」がありましたが、
その中の「お釈迦様、ねはんの図」には　亡くなられたお釈迦様の周りにたくさんの動物たちが集まって嘆き悲しんでいる
場面があります。　その場面は聖フランシスコ様の生き方と重なり深く感動致します。
その聖フランシスコ様の祈りのお言葉のように、この小聖堂の中のそのお姿の前で、毎朝　患者さん方の健康と平安を祈り、
慈恵病院の平安を祈り、私ども職員が皆　健康で、一致して「神様の平和の道具」として　お役にたてる一日でありますように
と祈ります。
またみずみずしく美しい大自然も、みずみずしく美しいままに未来の私たちの子孫に贈りたいとの願いも　ステンドグラスの絵
の中に託し込めています。
 
Ｑ．小聖堂はどのように利用してもらいたいですか？
 
Ａ．奥様：小聖堂は　神様とお話しをする場所です。　皆様が折々に親しんでくださればと願います。
ことに「こうのとりのゆりかご」の子ども達は　ここから出発していきます。　神様から望まれて生まれてきた子ども達が
世の皆様のあたたかい理解と協力を得て　その行く道がどうぞ安かれと祈ります。
また　私たちを継ぎ、この国を担い、世界を担ってゆく　すべての子ども達の未来も　倖せでありますように
美しい地球も永遠に美しいままでと　ご一緒にどうぞお祈りください。
 
 
 
奥様ありがとうございました。
一職員としても貴重なお話でした。　聖フランシスコ様が植物や小動物に愛情をかけられるお話は
普段の奥様のご様子そのままで　とても美しく　とても感動しました。
奥様が　小聖堂に込められた　平安への祈り　を深く感じます。
 
奥様から　理事長先生と奥様が洗礼を受けられた際の　記念カードをいただきました

素敵です