赤ちゃんポスト・内密出産シンポジウム開催
2024-07-07
7月6日(土)、7月7日(日)、赤ちゃんポスト・内密出産シ
ンポジウムが催されました。
このシンポジウムは、当院の蓮田理事長が、様々な立場の皆さ
まと一緒に出自を知る権利について考えたいと、会場とオンラ
インで、二日間に渡り開催しました。
一日目、はじめに「赤ちゃんポストと内密出産の存在意義」に
ついて、ドイツ、フランス、日本、韓国の事情をそれぞれの専門家から説明しました。
千葉経済大学短期大学の柏木氏よりドイツの事情について、
フランス社会福祉研究者の安發氏よりフランスの事情につい
て、目白大学の姜氏より韓国の事情について、それぞれご説明いただきました。
次に、「そもそも『出自』とは?」をテーマに、熊本中央法律
事務所の石黒先生より、出自とは何か、どこまでを指しているのか、お話いただきました。
また、「事実を全て子に伝えるべきか?」というテーマでは、
養子斡旋団体であるBabyポケット様や、報道のお立場から
共同通信様、南日本新聞様からもご意見を伺いました。
そして、二日目。
「韓国で実現した秘密出産の法制化」について、目白大学の姜
先生よりご説明いただき、なぜ日本では実現化しないのか、ド
イツとフランスの事情も交えながら、ご意見いただきました。
最後は、「真実告知しない親はダメな親?」と題して、座長の
光明童園の堀理事長を座長に、元愛知県児童相談所の矢満田
先生、養親と社会的養護当事者より、それぞれお話を伺いました。
二日間、会場の皆さまからも多くのご意見やご質問をいただきました。
日本の赤ちゃんポスト・内密出産に足りないもの、必要なもの
を改めて考えさせられる有意義なシンポジウムとなりました。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。