【2016年の記事】
2016-04-19熊本地震の被害
4月14日21:26の地震は「青天のへきれき」でした。
机も本棚も横揺れし、あわてて机の下にもぐりました。
幸い大きな被害はなく、観葉植物の鉢が倒れて割れたり地面が割れる程度で済みました。
しかし、4月16日1:25の本震で大きなダメージを受けました。
病院がある熊本市西区では震度6強の揺れがありました。
4月14日の前震は震度6弱でしたが、体感でははるかに強い地震に思えました。
病院の建物は岩盤に立てた杭の上にできていますから、しっかりしていました。
しかし、外回りにダメージを受けました。
この辺りには地下水が豊富に流れています。
1.5m掘れば地下水が湧いてくることもあるくらいです。
その分、地盤が緩いのです。
杭がなく地面の上に乗っかっているだけの部分が割れました。
医局の本棚も本震で倒れました。
図書室の本棚は壁に固定されていたのですが、本がとび出てきました。
貯水槽です。
自衛隊の給水車で6トンの水を入れてもらったのですが、ダダ漏れで、
あっという間に空になりました。
貯水槽から5m先の水道管が破損していて、ここから漏れていたのです。
SNSの威力
4月14日の地震発生以来、物流はストップしました。
備蓄の食料は3日分です。
4月18日の夕食で食料が尽きてしまうことが判明しました。
栄養士は、「4月18日の夕食はおにぎりを2人で1個になるかも」と見通しを話します。
84名の入院患者さんの他に、近隣からの避難者、勤務する職員を合わせて約150人分の
食料を確保しなければいけません。福岡など近隣の県への買い出し隊も計画しました。
しかし、道路の損傷やラッシュの情報も入ってきます。
どうしようもなくなり、蓮田健副院長が「わらをもつかむ思い」でfacebookに支援の
お願いを投稿しました。
4月16日夜に投稿した後、4月17日午後には支援物資を続々と届けていただきました。
ポリタンクで届けていただいた大量の水
ペットボトルは投稿から24時間で2000本以上をいただきました。
お米も1日で1トン以上をいただきました。
おかげで、4月18日以降も乗り切ることができました。
たくさんの方々に助けていただきました。
病院職員は多くのご支援に驚きながらも感謝でいっぱいでした。
そして、facebookを始めとするSNSの力に驚かされました。
試食会
先日いただいたお野菜を使って試食会を行いました。
別にご寄付いただいた豚肉は、「ぶたじる」に仕上がっています。
職員の子どもや近所のお子さんをお招きしました。
この日は大人もOKで、親子で来ていただいたお家もあります。
栄養士がメニューを考え、調理師が頑張って作ってくれました。イチゴもミニトマトも
鶏の唐揚げもご寄付いただいた食材を利用させていただきました。
お子さんたちもとても喜んでくれました。
お野菜をいただきました
子ども食堂発足に向けての準備が報道されたところ、たくさんのお野菜をいただきました。
大根、サツマイモ、ニンジン、サトイモです。
家庭菜園でお作りになった品々だそうです。
職員は大喜びです。
慈恵病院の子ども食堂は4月発足予定で、まだ時間がありましたので、「試食会」の食材にさせていただくことにしました。