慈恵病院 無痛分娩

無痛分娩とは?

無痛分娩は、麻酔を用いて陣痛の痛みを和らげる分娩法です。日本で行われている無痛分娩の多くは硬膜外麻酔という麻酔法を使用しています。硬膜外麻酔では、腰や背中に細いチューブを挿入し、そこから麻酔薬を挿入します。

 

麻酔薬が入ると、5〜10分ほどで陣痛の痛みが楽になってきます。同時に、下半身の感覚は鈍くなってきます。足がポカポカと温かくなってきたり、しびれてきたりします。足をつねっても、まるで皮膚が分厚くなってしまったかのように痛い感覚がなくなります。足が動かしにくくなることもあります。

 

しかし、上半身には麻酔がかかっていませんので、手の動きは普段どおりですし、眠る麻酔ではありませんから、意識もはっきりしています。生まれてすぐの赤ちゃんを抱っこして、おっぱいをあげることも可能です。麻酔は30分〜1時間半ほどで切れてきますので、痛みが辛くなったら麻酔薬を追加します。追加後、5〜10分ほどで痛みは楽になります。硬膜外無痛分娩はこの繰り返しです。

 

このほか、分娩の進行が急速で早く麻酔を効かせなければならないときには、脊椎くも膜下麻酔を用いる場合もあります。

 

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